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なんとも言えない「フクザツ」な心境になりました。
安藤和史(咖哩食堂PACE 店主 )
静けさの中に熱を持っている演技に引き込まれました。
この全体的に重たく緊張感のある演劇は「フクザツ」という言葉に集約されるかもしれません。
登場人物の背景、過去、未来、法、契約、思惑、そして現在。
設定、ストーリーが複雑であり、そのうえでアクリル板一枚を隔てた二人が感情を押し殺し、剥き出しにしながら複雑に絡み合います。
その「複雑」さを表現する演技の「間」「声色」「表情」はやはり複雑で、かつ繊細で力強いものでした。
そして最終的に演劇を見終えた瞬間には、なんとも言えない「フクザツ」な心境になったのでした。
届ける側も受け取る側もエネルギーを必要とする時間と空間の創出であり、興味深い世界だと感じました。
他の舞台も拝見したいと思います
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